
クチコミ問い合わせを増やす 3 つの施策【すぐで きるクチコミマーケティング実践ガイド】
SNSやインフルエンサーの発信力が増した今、テレビCMやバナー広告よりも「実際に使った人のクチコミ」が購買を左右する時代になりました。多くの消費者は購入前に X(旧Twitter)やレビューサイトで評判をチェックし、信頼できる情報を探しています。ところが「広告費をかけても問い合わせが伸びない」「良い商品なのに認知が広がらない」と悩む企業は少なくありません。クチコミを自社の味方につけるマーケティング視点が、いまや欠かせないのが現状です。
本記事では、クチコミ経由の問い合わせを増やすために“すぐ実践できる”3つの施策を厳選して解説します。NPS改善、友達紹介キャンペーン、SNS・レビュー投稿促進の具体例を参考に、自社の集客施策にぜひご活用ください。
クチコミマーケティングが重要な理由とは?
クチコミマーケティングとは、実際の利用者が発信する評価や体験談を起点に、認知度や売上の向上を図る手法です。テレビCMや新聞広告といったマス広告と異なり、生活者の“生の声”が第三者の視点として受け止められるため、信頼性と説得力が高まりやすい点が特徴です。
クチコミには、ECサイトのレビュー、X(旧 Twitter)や Instagramへの投稿、YouTubeでのレビュー動画など、消費者が自発的に発信するあらゆる評価が含まれます。
クチコミがもたらす3つの効果
顧客からのクチコミには、主に以下の3つの効果があります。
1. 信頼性の高さ:企業からの宣伝ではなく、利害関係のない第三者情報として受け取られるため、消費者からの信頼感が高くなります。
2. 費用対効果の高さ:既存顧客が自発的に情報を拡散してくれるため、他の広告手法と比較して低コストで高い宣伝効果を得られます。
3. 拡散力の強さ:SNSの普及により、良質なクチコミは瞬時に多くの人へ届き、想定していなかった新しい顧客層にもリーチできます。
「インスタ映え」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。飲食店では、思わず写真を撮って SNS に投稿したくなるメニューやフォトスポットを用意することで、広告費をかけずとも来店客が自発的に宣伝役となり、新たな客層を呼び込んでくれます。
クチコミマーケティングの具体的な施策
クチコミは自然に生まれることもありますが、多くの場合は何らかの「きっかけ」や「動機付け」があって初めて投稿されます。マーケティング調査でも、期待を大きく上回る体験や、逆に強い不満を覚えたときにクチコミが一気に増える傾向が確認されています。
とはいえ極端な体験がない場面でも、企業側がキャンペーンや仕組みを用意すればクチコミを後押しすることは可能です。ここからは、問い合わせ数を伸ばすためにすぐ実践できる3つの施策を紹介します。
施策 1:NPS を活用した顧客体験の改善
NPS とは?
NPS(Net Promoter Score:ネットプロモータースコア)は、商品やサービスを友人や同僚に薦めたいかを 0〜10点で答えてもらい、顧客満足度を数値化する指標です。回答を次の3グループに分類し、
- 推奨者(9-10 点):積極的に他者に推奨する顧客
- 中立者(7-8 点):満足しているが熱狂的ではない顧客
- 批判者(0-6 点):不満を持ち、否定的な口コミを広める可能性がある顧客
としたうえで、NPS=推奨者%−批判者% と算出します。スコアが高いほど「他者に薦めたい顧客」が多く、クチコミが自然に増えやすい状態です。
チコミが自然に生まれる仕組みを整える
クチコミ拡大の核心は、顧客が思わず「人に教えたくなる」体験を提供することです。無理に投稿をお願いするのではなく、体験そのものの質を高めて自発的な推奨行動を引き出します。
ステップ 1:基本体験(CX)の徹底改善
- 分かりやすい商品説明
- 透明性のある価格設定
- 迅速で丁寧な問い合わせ対応
- 購入フローの簡素化
- 商品到着後のフォローアップ(使い方ガイド・メンテナンス情報など)
- トラブル発生時の迅速対応
ステップ 2:期待を超えるサプライズを用意
- 無料サンプルや限定特典を同梱する
- 手書きメッセージカードを添える
- 不具合があった際に即日で新品を発送する
施策 2:友達紹介キャンペーン
友達紹介キャンペーンは、既存顧客が商品やサービスを友人・家族に薦め、その紹介が成立した際に紹介者と被紹介者の双方へ特典を付与する施策です。熱量の高いユーザーが自発的に宣伝役となるため、広告費を抑えつつ認知拡大と新規顧客獲得を同時に狙えます。
成功する友達紹介キャンペーンの4要素
友達紹介キャンペーンを成功させるには、次の4点を押さえることが重要です。
- 1. 目的を明確に設定する
- 新規顧客獲得、ブランド認知向上、既存顧客との関係強化など、狙いを最初に決めることで施策の筋が通ります。
- 2. 魅力的な特典を用意する
- ギフトコードやポイントなど、紹介者と被紹介者の双方に価値を感じてもらえる特典を設定します。
- 3. 紹介手順をシンプルにする
- ワンクリックで紹介リンクを共有できる仕組みや、SNS投稿用の文面テンプレートを用意してハードルを下げます。
- 4. 条件と進捗を可視化する
- 付与条件や受け取り時期を明示し、紹介件数の確認ページを用意するなど、透明性を担保して信頼感を高めます。
インセンティブ設計のポイント
自社サービスのリピートを促進したい場合は、自社でのみ使える特典が効果的です。
一方、より広い層に参加してもらいたい場合や高単価商材を扱う場合は、AmazonギフトカードやVisa eギフトなど汎用性の高い特典を用意すると参加ハードルを下げられます。
自社特典はリピート購入や利用深度の向上に最適です。自社の商品やサービスと直接関連する特典を提供することで、顧客との結びつきを強化できます。具体例としては、割引クーポンの発行、ポイント付与、無料体験の提供などがあり、これらは顧客が自社との関係を深める機会を創出します。
一方、幅広い層にアピールしたい場合には、多くの人が価値を感じる汎用特典が有効です。
特に自社商品やサービスが高額な場合や、一回限りの購入が中心となる場合には、他社サービスでも使える特典のほうが参加しやすくなります。代表例として、AmazonギフトカードやVisa e ギフトなどのギフトカード/ギフトコードが挙げられます。これらは受け取った瞬間に利用価値を実感できるため、幅広い顧客層の参加を促進できます。
友達紹介キャンペーンの事例:就活サイトでの「Amazonギフトカード」プレゼント
「外資就活ドットコム」が実施している友達紹介キャンペーンでは、アンケートに回答することで、紹介した方と友人の双方に【Amazon ギフトカード 2,000円分】をプレゼントするというものです。
紹介用URL発行ページから、専用のURLを取得し、それを共有することで友人への紹介ができます。その URL から、会員登録とアンケート回答が完了すると、Amazonギフトカードがプレゼントされます。
特徴は SNS での拡散が見込める点です。紹介用URLを使って、LINEやXなどを活用した 情報共有が可能です。また、紹介人数に上限がないため、過去には 100 名以上の同期を紹介し、10万円分の謝礼を獲得したユーザーもいたようです。
キャンペーンサイトには、そのままコピペして利用できる紹介文例も載っており、紹介のハードルが低く参加しやすい設計になっています。
<参考:【お互いに Amazon ギフト券2,000 円】全大学対象・友達紹介キャンペーンhttps://gaishishukatsu.com/archives/171396>
施策 3:SNS・レビューサイトの投稿促進
SNS とレビューサイトは、良質なクチコミを短期間で拡散できる強力なチャネルです。ここでは “投稿が自然に増える仕組み” を整え、購買や問い合わせに直接つながる導線を構築する方法を解説します。
効果的な3つのSNSキャンペーン
SNS施策は「参加のしやすさ」と「拡散のしやすさ」を両立させることが成功のカギです。代表的な3パターンを整理します。
- ハッシュタグキャンペーン
- 指定ハッシュタグを付けて投稿してもらう形式です。「#商品名_レビュー」など検索しやすいタグに統一すると、タイムラインだけでなく検索結果でも露出が増えます。商品使用シーンの写真や動画が集まりやすく、ユーザー生成コンテンツ (UGC)を資産化できる点が大きなメリットです。
- レビュー投稿キャンペーン
- SNS 内で文字数制限を気にせず詳細な感想を書いてもらいたい場合に有効です。投稿者にはギフトコードやポイントを付与し、「○○が当たるかも」といった抽選要素を加えると参加率がさらに向上します。質の高いレビューはコンバージョン直前の不安を払拭する“最後のひと押し”として機能します。
- フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン
- アカウントのフォロワー数を伸ばしながら、一気に情報を波及させたいときに効果的です。フォロー+リポストの条件に「投稿を引用して体験談を添えてください」と加えると、拡散と同時にクチコミの質も担保できます。費用対効果が高く、短期的な認知拡大に向いています。
いずれのキャンペーンも「参加方法は2ステップ以内」「特典の付与時期を明記」「応募規約を LPに集約」の3点を徹底すると、離脱率を最小化できます。
レビュー投稿を増やすための工夫
レビューサイトや EC サイトでのクチコミは、検討段階にいる見込み客の背中を押す決定打になります。投稿数と内容の両方を充実させるには、以下の流れを意識してください。
- 1. タイミングの最適化
- 商品到着から3〜7日後にフォローアップメールを送ると、実際に使った感想を書いてもらいやすくなります。メール内にはワンクリックでレビュー画面に遷移できるボタンを設置し、余計な操作を排除しましょう。
- 2. インセンティブ設計
- 投稿完了後すぐに使えるクーポンやギフトコードを付与すると、体験価値が高まり投稿意欲が上がります。さらに「抽選で豪華賞品」などゲーミフィケーション要素を加えると、拡散目的のシェアも期待できます。
- 3. レビューガイドラインの提示
- 「写真1枚以上」「具体的な利用シーン」「おすすめポイントと改善点を1つずつ」など、書き方の例を示すことで質の高いレビューが集まりやすくなります。読み手にもわかりやすく、購買転換率が向上します。
- 4. 投稿者へのフィードバック
- 良質なレビューには公式アカウントから感謝のコメントや「いいね」を返すと、投稿者のロイヤルティが高まりリピーター化を促進できます。企業姿勢が可視化されるため、潜在顧客にも好印象を与えられます。
これらの取り組みを継続すると、SNS・レビューサイトのクチコミが検索結果やレコメンド欄に蓄積され、中長期的な問い合わせ増加とSEO効果の両方を見込めます。
まとめ:クチコミマーケティングで新規顧客を獲得する
クチコミは広告よりも第三者のリアルな声として受け取られるため、信頼度が高く拡散力も大きいのが特徴です。短期で爆発的な成果を狙う施策ではありませんが、継続的に取り組めば問い合わせ数と売上を安定して伸ばせる資産になります。
本記事で紹介した3つの施策は、いずれも「クチコミを生み出すきっかけ」と「広げる仕組み」を同時に設計している点が共通しています。
- NPSを活用した顧客体験の改善
- 体験価値そのものを底上げし、自然発生的な推奨行動を増やす。
- 友達紹介キャンペーン
- 既存顧客の熱量をレバレッジにして、新規顧客を効率よく獲得する。
- SNS・レビューサイトへの投稿促進
- ユーザー生成コンテンツ(UGC)を拡散し、検討段階の見込み客を後押しする。
自社の商品・サービスの特性やリソース状況に合わせて、三つの施策を組み合わせながら実行・検証を繰り返してください。継続的な測定と改善を行うことで、クチコミは単発の話題づくりにとどまらず、長期的なファンづくりと売上拡大を両立させるマーケティング基盤へと成長します。
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